わたしの身体はわたしのものだ。
あたらしい記事を「うみのそと」にアップしました。
そのbehindです。
日本に帰国することを想像した時に、私の頭の中に最初に浮かぶ言葉があります。
「あぁ…痩せないと…」
無駄な肉のない、きれいな身体に憧れる気持ちがあります。それなりに洋服も好きなので、スタイルがいいと好きな服が着られるのになって。
この、こうじゃないと、こういう服装をしちゃいけない。
そんな考えが常に私について回っている気がします。海外生活をするようになって、本当はそんなことはないということを、色々な方法で様々な人から教えて貰っているのですが。それでも、頭の中に渦巻くこの気持ちは、もはやアイデンティティに刷り込まれているのでしょうか…
実は、こういう見た目に関する話をよくアジア系の友達とします。
台湾でも韓国でも、一時帰国の時にちょっとそういうのが息苦しい。本当はそんなこと気にしなくていいのに、どうしても気になっちゃう。
台湾人の友人は、私はここでは“普通”だけど、台湾に戻ると母親に見た目のことで嫌味を言われるとか。韓国人の友達は、韓国に帰ると、私は背が高すぎると周りに言われるし、嫌な視線を感じて居心地が悪い、とか。
そういう話を聞くと、不思議な気持ちになります。アジアの問題なの?って。
でも実はそうでもなくて、大学で研究者として働いているルームメイトは、大学のミーティングに出ると40、50代の女性たちが、いつも見た目の話をしていて不思議だと言っていました。
たぶん、その世代の人たちが過ごしてきたジェンダー感に、わたしたちアジア人もまだ囚われているのかもしれません。そして私の周りの若い世代の友人たちは、そういう呪縛から解き放たれ始めているのかもしれません。そうだといいな。
だって私の身体はあなたのものじゃないから。